瞑想やメディテーション、マインドフルネスが世界的に注目されています。先の見えない時代だからこそ、短い時間でも呼吸などに集中して自分の状態を客観的に見て「気付き」を得ることで、冷静になることができます。
心を整える瞑想を始める人が増えている
心を整える瞑想を始める人が増えています。コロナ禍で脚光を浴びていて企業も導入しています。メディテーション( meditation )は結構海外ではかなり幅広く取り入れられてますよね。日本ではお寺のお坊さんのイメージですが、実はそんなに限定されたものではないんです。世界共通ですよ。
大手企業も導入
ホテルアンテルーム京都では不思議な箱があります。不思議な空間ですね。ベッドの横の青白く光る謎の空間は、パナソニックの方が監修しています。初心者の人でも簡単に瞑想できるように作っています。瞑想が体験できる「MUルーム」です。一室一泊8000円からです。2022年1月末までを予定しています。
心拍や呼吸を計測する装置小さなバッチを胸につけて、中に30分間入ります。簡単に瞑想体験できます。二つの瞑想モードがあって、スマホで操作します。音声ガイダンスに従って、瞑想を行ってきます。空間が徐々に霧がかかってきます。「心を落ち着けましょう」といった感じで、本当に白い煙ミストや光、音、香りなどが出てきます。五感の変化で瞑想状態に入っていきます。30分ほどですっかりリラックスできて心も落ち着いてきます。
心拍数などをもとにして瞑想をスコア化してくれます。平均は60/100ぐらいになるそうです。回数を重ねることで瞑想も上達してきます。電機メーカーの Panasonic が「ホテル向けに何か新しい提案ができないか」ということで開発しました。ホテルに宿泊している間にリラックスできたらいいですよね。
健康維持にも期待
リラクゼーションという現象に繋がるものですが、アメリカのデータでは心筋梗塞の発症率が減ったり、不眠が良くなったりといったメンタルケアでなく、健康維持にも期待されています。
瞑想で「心を整えると」はどういう意味?
そもそも瞑想で「心を整える」というのはどういうことなんでしょうか?和歌山県那智勝浦町の禅寺である大泰寺によると、
瞑想とは心をコントロールすることです。瞑想したりして、息を意識して、風の肌触りなど、そういったものにも気づくことができます。心が整うとは余計な考えをなくして、目の前の方に心から向き合える状態のことを言います。そこで新たな気づきが生まれます
意外と簡単に体感できる瞑想の境地
瞑想は座禅以外のことでも実感できますよ。なんとここにはお寺の境内の中にキャンプ場があります。禅宗のお寺にとって、1番の師匠は自然です。悩んでいるものが消えていくような感覚になる瞬間を体験できます。
川原に行くと、テントサウナがあります。身長と同じぐらいの高さですが、蒸し風呂で汚れを落とすというのが元々日本人の入浴習慣の始まりですからね。何も考えられないぐらい熱くなった後、川で身体を冷やします。すっきりしますよね。
リラックス椅子では気持ちよくて、瞑想や座禅で得られる境地を体験できます。特別な修行をしなくても、誰でも簡単に瞑想できるんです。
お寺の宿坊もあります。一人一泊6300円からです。結構綺麗ですね。日本に住んでいるという外国人の宿泊客が来ていました、
仕事が忙しくてストレスが多いのですが、新しいリラックスの方法を見つけたいと思った時に メディテーション、 瞑想がいい方法だと考えました。
ソロキャンプブームは「自分を見つめなおす時間」が求められてるのかも
自然に囲まれると普段の生活の便利さにも気づいて感謝をしますよね。そういう「気づく体験」が他の体験にもつながっていきます。最近のソロキャンプブームはひょっとしたらこんな「心が整った」状態を求めてるのかもしれませんね。
一度、整った状態が分かれば、普段の生活に戻っても、また自分でそういった「整った状態」に戻すことも可能です。日常の中でも心を整えれば、新たな気づきが得られます。
情報が多すぎる現代社会
ストレスや心の不安などで心が乱れるのには、他にも現代ならではの理由があります。文字情報が氾濫しすぎていていろんなことを考えなければいけなくて、考えることばかりが大きくなって、心の働きのバランスが崩れていることが心が整っていない、ということです。
マインドフルネスも世界的にも注目されている
だからマインドフルネスが大事になってきています。瞑想で心を整えるマインドフルネス瞑想も海外企業が相次いで活用していて、世界的にも注目されています。2007年にアメリカの Google の本社がマインドフルネスを利用したリーダーシッププログラムを開発したところから広まったと言われています。日本で企業導入を支援しているのはミリの萩野さんです。
国連も職員にマインドフルネス瞑想を推奨
国連が在宅ワークをする職員に対して、心の健康を保つため、マインドフルネス瞑想を推奨しました。これまで350社以上で研修が行われています。ヤフーでも5年前からリーダーシップ研修は、コンディション調整のためにマインドフルネス瞑想を導入しています。平常心でない状態でし決定をすると、大きな損失を出してしまう可能性がある、ということを理解してる経営者たちが注目を始めました。
パナソニックでもお昼休みにマインドフルネスを行っています。社内サークルがあります。ポーズ(Pause 一時的に止まるという意味)という T シャツで、メンバーは約50人です。胸の膨らみ、お腹の辺り、どこでも自分の呼吸が感じられる場所に注意を向けていきます。毎日昼休みに自分の呼吸に集中する瞑想を行って、心を整えてから、午後からの業務に取り組みます。
「自分で自分をコントロールできる」
会議で自分が発表するときなど緊張する場合は誰にでもありますが、その前にひと呼吸置いたり、そういう時に使える。「自分で自分をコントロールできるということ」自体が重要だと考えています。
相手の立場になって「何故相手はそんな発言をしているのか」を考えられるようになり、自分が怒ってる時でも気づけるようになった、ということで、今では会社の中で怒ることはほとんどありません。
仕事の生産性も向上した
心を整えて生産性も向上するようになりました。社内の空気も良くなります。自分の感情に気づくことによって、会社内の空気も良くなりました。座禅でパチンと背中を叩かれるのだけが瞑想ではないんですね。やっぱり日々忙しいと、自分と向き合う時間というのはなかなか取れませんが、ほんの1-2分でも集中して瞑想するというのはいいんです。
子どもの教育や育児にも瞑想はおすすめ
今の子供は色々忙しいですし、スマホやタブレットもあって、塾やスポーツもやらなければいけませんから、そんな時こそ一息つく時間を持つのがいいのではないでしょうか。